第二詩集のために

写真と詩のブログです

私の激レア体験

今週のお題「激レア体験」

私の激レア体験

 

「きっと頭の方が軽かったのよ~」

病院である方からこのように言われてしまいました。

 

足から落ちたので奇跡的に助かりました。

何故、落ちたのか?

実はその日の朝からの記憶がないのです。

気づけば知らない天井の下でした。

それも朦朧とした意識の中で、まさに生死をさ迷っていました。

 

いつものように出勤して、

いつものように仕事をしていたそうです。

何故、4階と5階の間の踊り場からコンクリートの地面に激突する羽目になったのか?

よくわかりません、記憶がないのです。

 

救急車で駆け付けた救命士さんの判断のたまものでした。

職場からずっと離れた大学病院のICUに運ばれて、

一命をとりとめました。

全身がぶくぶくに腫れて、足首などなかったそうです。

両親弟も含めて、その場にいるほとんどの方が助からないと思ったそうです。

 

朦朧とした意識の中で、

夢をみていました。

ある時はギリシャの神殿のような場所にいました。

鳩がばっと飛び立ち、風船が放たれました。

またある時は水辺のカフェでした。

薄暗いなか、白亜の島に、白いテーブルと椅子が並んでいました。

あるときは大きな格納庫のようなところでした。

夕方になると帰ることができるはずだと考えていました。

 

気づけばベッドの上でしたが、

何が起こっているのかわかりませんでした。

理解するのには相当の時間が必要でした。

 

結局、5か月間、入院生活を送りました。

はじめは歩くことはもちろん、食べることもできず、排せつもベッドの上でした。

申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

ものを食べる訓練で、ブドウゼリーを口にしたとき、

この世にこれほどおいしいものがあるのかと感動しました。

 

リハビリが始まり、

いろいろな方のお世話になりましたが、

こんな時に本性が現れるのか、もしくは少し変になっていたのか、

調子に乗ってしまって、病院のスタッフの方々に迷惑をかけていたかもしれません。

病院のみなさんのおかげで、なんとか歩けるようになりました。

その折はありがとうございました。

そしてすみませんでした。

 

しかし、やはり、今も少し後遺症が残っていて、

言い訳になりますが、私のブログの写真の被写体が庭や近所に多いのは、

まだあまり遠くへ出かけることができないからです。

踵の複雑骨折、腰椎の破裂骨折、骨盤の骨折、そして少々、心臓にダメージを受けました。

 

下半身にまだ少しダメージが残っている状態ですが、

今、思うと、この程度で済んで本当に助かったというのが正直なところです。

たいした顔ではありませんが、ほんとうに傷一つないのですから。

 

おそらく、人はそれぞれ、特別なストーリーをもっているのでしょう。

心の中に、激レア体験をもってらっしゃる方も多いと思います。

かく言う私も、いろいろなことを体験してきたような気がします。

このエピソードはその「転落編2」のような感じです(1は?)

 

この体験を経て、分かったことがいくつかあります。

一つは、私の命が助かったということです。

拾い物というと表現が悪いかもしれませんが、とにかく、私は生きているということ、その有難さが分かりました。

二つ目は、世の中、捨てたものではないということ。身体が少し不自由になり、人の親切に触れる機会が多くなりました。今まで、気づかなかったことで、とても有難いです。

三つ目は、私の頭は、足よりも軽かったということです。そのおかげで助かって、今ものんきに暮らしています。

 

今回は、趣向を変えて「今週のお題」に参加してみました。

この記事はしばらくしたら引き下げたいと思います

 

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

 

2020.4.28 真ちゃん